■けビンは、こんな男

けビンのプロフ

Author:けビン
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アメリカンをひとつ。
僕は、コーヒーが飲めない。でも、最近はがんばって飲むようにしていた。

会社の向かい側のコーヒーショップに、きれいな店員さんがいるのだ。

火曜日には見かけることがないから、

週明けに会うことができると、また水曜日に会いに行くんだ。



3月のことだ。僕がいつもと同じ時間に行くと、彼女と目が合った。

僕が注文していないのに、彼女はアメリカンを淹れはじめた。

「いらっしゃいませ! …お客さん、アメリカンですよね?」

僕のことを覚えていてくれたのが、とても嬉しかった。



4月になって、彼女を見かけることはなくなった。

考えたくはないが、仕事を辞めたか店を異動になったのだろう。

それでも、僕は毎日コーヒーを飲みにいくようになった。

アメリカンを飲んでいれば、何かが自分の中で変わる気がするから。



ほんの少しだけ、誰かを好きになる。

誰にでもあることなんじゃないかと、僕は思う。

アメリカンは、一般的に薄いコーヒーと言われているらしい。

それでも僕には、やはり苦い飲み物だ。

テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

ショート | 19:47:02 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
繊細な感じが、いいですね。
どこか、叙情的で心地よい話でした。
2008-04-29 火 01:16:52 | URL | 火群 [編集]
>火群さんへ
 こんばんは。コチラにもコメントを。。ありがとうございます。
 まだまだ改良の余地がある作品ですが、たまにはこういうのを書かないと、
 いつもふざけている人。と思われるので、UPしました。
 本当は、こういう苦手分野の練習をしたほうがいいのにね。汗
2008-04-30 水 00:25:37 | URL | けビン [編集]
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